ふわり、わたしらしく アイドル兼次桜菜 「いつか沖縄で歌い踊りたい」


社会
この記事を書いた人 問山栄恵

  きらきらと輝く大きな瞳に、はにかむような笑顔、風にふわりとなびく髪。ファッションの街、東京・原宿でアイドルグループ「ふわふわ」のメンバーとして活動する沖縄市出身の兼次桜菜(17)は、今日も爽やかに切れのあるダンスと歌声で、街行く人を楽しませてくれる。

  小学1年のころに地元のダンススクールに入り、ヒップホップダンスを学んだ。「近所に住むお姉ちゃんたちに勧められてダンスを学んだ。練習するうちに楽しくなり、夢中になった」

  ダンスコンテストで優秀な成績を収め、小学生ながら高校生と同じステージにも立った。「負けず嫌いな性格なので、できるまで一生懸命ダンスに打ち込んだ」

  中学1年の時に所属事務所からスカウトされ、一人で上京した。王道のアイドルをコンセプトとする「ふわふわ」は衣装やメーク、ダンスにかわいらしさが求められた。「ヒップホップ出身だから、ボーイッシュな自分にとって〝かわいらしさ〟は遠い世界だった」と振り返る。歌やダンス、容姿に磨きをかけ、メンバーやファンからは「かわいいじゃん」とか「ダンスが一番上手」と声を掛けられるようになった。「ダンスの振り付けもできるようになった」と笑顔を見せる。

  支えてくれる人への感謝も忘れない。「家族や親戚、沖縄の友達がいつも応援してくれる。いつか沖縄のステージに立って歌い踊りたい。恩返しができるように頑張りたい」。目を輝かせながら目標に向かって進み、少しずつ大人へと成長している。

  文・金城実倫
  写真・喜瀨守昭

兼次桜菜(かねし・さな) 2002年5月14日生まれ。沖縄市出身。15年にアイドルグループ「原宿駅前パーティーズ」のユニットの一つ「ふわふわ」のメンバーとして活動する。その後、テレビ東京「おはスタ」でおはガールとしてレギュラー出演。ファッション雑誌LOVE berryのモデルとしても活動。「ふわふわ」では7枚のシングルをリリース。好きな食べ物は祖母が作る中味汁、ソーキそば。月に1回はディズニーランドに行くほど、ディズニー好き。