卓球Tリーグの琉球アスティーダ(2位)は29日、宜野湾市立体育館で第12戦を行い、T.T彩たま(3位)に0―4で敗れ、ホーム2連敗を喫した。7勝5敗で勝ち点は24のまま。順位もリーグ2位のままだが、3位の彩たまとの勝ち点差を1に縮められた。
第1マッチダブルスは吉村真晴・有延大夢が0―2で松平健太・ピッチフォードに敗れた。第2マッチシングルスはチュ・セヒョクが神巧也に2―3で競り負けた。第3マッチシングルスの吉村は2―3でピッチフォードに惜敗し、負けが確定。第4マッチシングルスは荘智淵(ジュアン・ジーユアン)が1―3でジオニスに敗れた。琉球新報社の冠試合として行われた。
次戦は1月25日、埼玉県の深谷ビッグタートルでT.T彩たまと戦う。
◆有延・吉村
ダブルスは全国総体優勝ペアの有延大夢・吉村真晴がリーグ戦で初めて組んで挑んだが、最後までかみ合わずに敗れた。4日の試合で同じ相手に勝利していた有延は「自分が勝ってチームを勝利に導くつもりだった」と声を落とした。
第1ゲームは、吉村の得意なサーブで甘いレシーブを誘い、有延が強烈なドライブを放つなど、それぞれの長所が生きた。しかし、ピッチフォードのバックハンドに吉村が苦しむ。7―6から連続4失点し、その流れのままゲームを取られた。第1ゲームを落としてからは好調だった有延も消極的になり、敗れた。
張一博監督が「コミュニケーションが取れる」と選んだ2人だが、高校以来8年ぶりのペアに「プレースタイルも技術も変わり、ギャップがあった」(有延)。2人の練習は遠征から帰った25日からで監督の期待通りとはいかなかった。吉村は「ダブルスというより個人プレーになった」と攻撃の糸口を見つけられなかった試合を振り返った。
ダブルスの悪い流れから全ての試合を落とす手痛い完敗。それでも有延は「個人もチームも苦しい時こそ重要。この負けを反省して一丸となってファイナルを目指す」とトップに立つ意思はなくしていない。
(古川峻)
▽男子
彩たま(23) 4―0 琉球(24)