キングス8連勝 島根との1点を争う接戦で決め手となったのは守備


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 2019年最後の試合は、島根が守備を修正したことでタフなゲームを強いられた。第4クオーター(Q)まで1点を争う激しい熱戦。長谷川智伸らが泥くさい守備で流れを手繰り寄せ、75―70で息の詰まる接戦を制してみせた。

 岸本隆一がコンディション不良で出場できず、ジャック・クーリーはダブルチームで徹底的にマークされた。攻め手を欠いた中でも並里成が個人技を見せ、選手全員がルーズボールへ高い執着心を見せるなど、必死に食らいついた。

 第4Qは、個人得点で節目となる4千得点を達成した並里がスチールを決めてからの速攻などで70―65と少しずつリードした。残り3分半。インサイドに切り込む相手に対し、長谷川が激しくプレッシャーを与え、体を入れてボールを奪う。ぎりぎりでラインを越えてしまったが、積極的なプレーはチームの攻撃の勢いをさらに加速させた。

 8連勝中のキングスだが、長谷川は「うまくいかない時期もやってくる。ポジティブな言葉、行動でチームを良い方向にもっていきたい」と冷静だ。来年も泥くさく、粘り強いバスケで突き進んでいく。

(喜屋武研伍)


 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは30日、沖縄市体育館で島根スサノオマジック(西地区6位)と今季第25戦を行い、75―70で勝利し、ことしを白星で締めた。8連勝を達成し、通算成績は18勝7敗で西地区1位のまま。次戦は1月4日午後7時5分から、同体育館で宇都宮ブレックス(東地区)と対戦する。