キングス9連勝 並里、クーリー連係光る 宇都宮に84―82


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは4日、沖縄市体育館で宇都宮ブレックス(東地区1位)と今季第26戦を行い、84―82で接戦を制した。地区首位同士の頂上決戦を勝って連勝を9に伸ばし、通算成績は19勝7敗で西地区1位のまま。宇都宮は連勝が15でストップした。次戦は5日午後2時5分から、同体育館で宇都宮と対戦する。

琉球―宇都宮 第2Q、ディフェンスを抑えシュートを決めるキングスのジャック・クーリー=4日、沖縄市体育館(ジャン松元撮影)

 連勝街道をひた走る東西の地区1位同士が激突した、年明けの一戦。堅い守備で相手の強みや攻撃力を削り合う接戦の中で、強烈な存在感を見せたのが、キングスが誇る“重戦車”ジャック・クーリーと、“ファンタジスタ”並里成だった。

 試合が動いたのは第3Q。キングスはタフな守備を維持しながら、強みであるジャック・クーリーのインサイド攻撃をより強調し始める。相手の守備が収縮したところでの外角シュートも効率良く決まり、リードを8点に広げた。

 第4Qもクーリー主体で愚直に攻め続ける中、攻撃に別のアクセントを加えたのが並里だ。1対1から抜き去るドライブやクーリーへの華麗な合わせのパス、ミドルシュートで早い展開を演出。「ゾーンに入っていた」と後半だけで8得点、4アシストを記録し、相手守備の的を散らした。

 1対1の局地戦を制しただけではない。内外からの打ち分けで「インサイドとピック&ロールのバランスを保ちたい」と言う、藤田弘輝HCの理想の攻撃を体現した2人。並里とのコンビプレーについて、クーリーは「スペースを空ければパスを通してくれる」と好感触を語る。

 一方、宇都宮の意地の反撃で最終盤に2点差まで詰め寄られた。並里は「宇都宮は試合の最後がすごいスマート。しっかりゲームを締められるようにしたい」と次戦への反省を口にした。

(長嶺真輝)