
モバイルプリンス
インスタグラムの投稿やYouTubeの動画には、コメント欄があるよね。そこはみんなが自由にコメントを書き込むことができる。
中には「面白くない」「かわいくない」といった「アンチコメント」(否定的な意見)が書き込まれることがある。みんなも目にしたことはあるんじゃないかな。
一般的に、誰かに「指摘」や「批判」をすることはOKだ。「その情報は古いやつで、今はこうなっていますよ」と優しく指摘することは問題ない。
しかし、「うるさい」「消えろ」「ブス」などのアンチコメントは、指摘や批判ではなく、ただの悪口だ。「侮辱罪」や「名誉毀損罪」で犯罪になるかもしれない。
そうなんですね…。

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「投稿者は有名人で褒める人も多いから、自分だけなら大丈夫だろう」と軽い気持ちで、アンチコメントを書き込む人もいるかもしれないが、言われた人は傷つく。
大きい鍋に入ったカレーの中に、タバコの吸い殻を1本投げ込めばそのカレーが食べられなくなるのと同じで…。どれだけたくさん褒められていても、数件のアンチコメントで人は深く傷つく。
もっとも、アンチコメントを書き込む人の中には「傷つけるためにわざとやっています」という確信犯もいるだろうね。


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アンチコメントは対象を傷つけ、呪う言葉だ。そして、その呪いは自分自身にも跳ね返ってくる。
インスタグラムでいろんな人に「かわいくない」とコメントをした人は、自分がインスタグラムに投稿するときに「かわいくないって言われたらどうしよう」と気になってくるはずだ。
人を傷つけてきた人は、「自分も誰かに傷つけられたらどうしよう」と考えてしまう。
そうなると、いつか自分がネットで情報発信をしたくなっても、怖くてできなくなるはずだ。
確かにそうですね。

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相手との関係性やタイミングによって、同じ言葉でも意味合いが大きく変わる。
特にSNSは不特定多数の人と時間を問わずコミュニケーションを行うため、すれ違いが起きやすい。なので、どんな言葉が相手を傷つけてしまうのか、判断が難しい。
だからこそ常日頃から考えなければいけないんだ。
ルールやマナーを守るということは、めぐりめぐって自分を守ることにもなる。せっかくのスマホを、人を傷つける道具にするのか、情報発信に使い自分の夢を実現させるための道具にするのかは、みんなの意識次第だね。

【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。