サトウキビの単価は2万1603円 農家の手取り21円増


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製糖のため搬入されるサトウキビ(資料写真)

 2019~20年産のサトウキビの生産者手取り額単価が決まった。基準糖度が13.7度の場合、1トン当たりの手取り額は前年産より21円高い2万1603円になった。近年の粗糖国際相場の下落が影響して製糖工場が生産者に支払う原料代が減少したものの、政府の交付金単価が増加したことで増額につながった。

 手取り額単価は国が支給する交付金と、粗糖の国際相場や為替を基準に算出される原料代の合計で決まる。交付金は1トン当たり1万6730円(基準糖度帯)で既に決定しており、原料代が前年産より79円低い4873円となった。

 ブラジルでのサトウキビの豊作や、健康志向による粗糖の需要減少で世界的に在庫が過剰になり、国際相場の低迷に影響した。

 手取り額単価は官報を基に、JA沖縄中央会や日本分蜜糖工業会など沖縄県内の関係機関が算出した。