下地氏「本当に申し訳ない」 IR汚職で現金受領 謝罪繰り返しも外国企業からの寄付は否定


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多くの報道陣が集まる中でIR事業を巡る汚職事件に関して会見する下地幹郎衆院議員(左)=6日午後4時8分、那覇市おもろまちの事務所(ジャン松元撮影)

 「非常に反省すべきこと」「本当に申し訳ない」。6日の記者会見で、贈賄の疑いが持たれている中国企業側からの現金受領を認めた日本維新の会の下地幹郎衆院議員=比例九州=は謝罪を繰り返す一方、「あくまでも個人からの献金だった」と、政治資金規正法で禁じられている外国企業からの寄付であることは強く否定した。中国企業の元顧問の男=贈賄容疑で逮捕=との関係を問う記者の質問には「記憶にない」などと曖昧な答えに終始した。会見は約1時間半に及んだ。

 会見のあった那覇市の事務所は県内外から集まった約50人の報道陣で埋め尽くされた。午後3時前、下地氏は一礼して入室し、正面を向くと、改めて深々と頭を下げた。カメラのフラッシュを浴びながら、相次ぐ記者の質問にも真っすぐ前を見詰め、表情を崩すことはなかった。

 超党派の「国際観光産業振興議員連盟」(IR議連)の副会長を務めていたことについて、議連の名簿を見せながら「副会長が特段大きな意味を持つものではない」と強調し、政府機関などへの働き掛けを否定した。

 容疑者の男との関係について問われると「記憶にない」「覚えていない」と回答。同容疑者について「本当に印象が薄い人」「(同容疑者のSNSを見たら)お金の前で写真撮ったりする人でびっくりして。『そういうタイプの人なんだろうな』と」などと述べた。眉間にしわを寄せ、身ぶりを交えて同容疑者からの寄付とIR事業の関連を否定した。

 「このような記載をしない現金を受け取った記者会見をしなければならないという、本当に申し訳ないことに心から反省を述べたいと思う」。会場の出入り口付近で事務所職員らが心配そうな表情を浮かべる中、下地氏は再び長々と頭を下げて会見を終えた。