玉城知事、年頭あいさつで掲げた目標とは…


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2020年の年頭あいさつを述べる玉城デニー知事=6日、県庁

 玉城デニー知事は仕事始めの6日、県庁で年頭あいさつをした。その中で「2019年度から本格的に取り組みを開始したSDGsについて沖縄21世紀ビジョンに掲げる将来像の実現と沖縄の実情に合った、誰一人取り残さない、沖縄らしいSDGsを推進し、持続可能な沖縄の発展実現に向けて、全県的に取り組みを進めていく」と抱負を語った。

 今年開催予定のイベントについては那覇空港第2滑走路供用開始やツーリズムEXPOジャパン2020などの開催を挙げた。その上で「国内外に沖縄の魅力を発信していく。日本遺産に登録された琉球料理と泡盛・芸能などの文化財を活用した取り組みや奄美大島・徳之島、沖縄島北部および西表島の世界自然遺産登録を見据えた地域活性化、観光振興などに取り組むことが重要となる」と強調した。

 世界文化遺産琉球王国のグスクおよび関連遺産群の登録20周年を記念した第7回世界遺産サミットが今秋にも県内で開催されることも発表した。同サミットの県内開催は初となる。

 戦後75年を迎えることについては「戦争の不条理と残酷さを、身をもって体験した県民の平和への思いを国内外に発信するため、第10回を迎える沖縄平和賞の贈賞、沖縄戦の実相を語り継いでこられた体験者の表彰に取り組んでいきたい」と述べた。

 米軍基地問題については「普天間飛行場の早期閉鎖・返還および運用停止を含む一日も早い危険性の除去と辺野古新基地建設の断念を政府に強く求めていく。米軍基地の整理縮小をはじめ、日米地位協定の抜本的な見直し、基地から派生する諸問題の解決に全力で取り組む」と話した。