経済

【電子号外】豚コレラ 陽性 うるま、393頭殺処分へ 県、拡大防止へ対策会議

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 うるま市の養豚場で豚やイノシシの伝染病、豚コレラ(CSF)に感染した疑いがある豚が見つかった件で、県農林水産部は8日午前8時20分、農林水産省による遺伝子検査の結果、陽性反応が出たことを明らかにした。県内で豚コレラの発生は1986年10月以来となった。殺処分対象は現時点で393頭で、約400頭は検査終了次第、処分を確定する。県は午前9時から対策会議を開き、拡大防止に向けた防疫作業を確認する。

 豚コレラは豚やイノシシへの感染力が強いが、人にうつることはなく、感染した豚の肉や内臓を人間が食べても影響はない。国内では2018年9月に岐阜県で発生し、19年に入って関東などへ感染が拡大した。

 国と県は沖縄での豚コレラの発生を受けて、ウイルスを広げないよう同じ養豚場で飼育される豚は全て殺処分し、埋却する。うるま市具志川総合体育館に作業拠点となる防疫ステーションを設け、発生農場の消毒や殺処分に向けた準備が進められた。

 感染豚が発生した農家が飼育する豚舎が2棟あり、825頭を飼育しているという。

 県は会議終了後に会見を開いて詳しい発生状況などを説明する。

 豚コレラに感染した豚が見つかった養豚場の関係者によると、12月20日ごろから豚がえさを食べなくなり、下痢などの症状が出たという。症状の改善が見られなかったことから、今月6日に予定していた出荷を見送った。

 6日に県に通報し、簡易検査で陽性の反応が出ていた。検査の結果、有効なワクチンがなく致死率が高いアフリカ豚コレラ(ASF)ではなかった。

 8日早朝に養豚場を訪れた関係者は「最後にえさをあげようと思った。今は何も考えられない」と力なく語った。 



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