8日午前7時ごろ、豚コレラ(CSF)に感染した疑いがある豚を飼育する沖縄県うるま市の養豚場を管理する男性が殺処分を前に現場の養豚場を訪れた。男性は記者団に「最後に餌をあげようと思った。何も考えられない。養豚人生35年だが、何も浮かばない」と悲痛な表情で語った。
男性によると、症状が出始めたのは2019年12月20日ごろという。豚が餌を食べなくなり、獣医師に相談した上で注射などの処置をした。だが症状が改善しなかったため、1月6日に予定していた出荷を見送った。男性は6日朝、保健所に通報した。【琉球新報電子版】