豚コレラ、沖縄の別の養豚場でも検査 沖縄県が対策会議 11日までに防疫措置完了 知事「万全を期する」


この記事を書いた人 問山栄恵
豚コレラの陽性反応を受けて開かれる沖縄県の特定家畜伝染病防疫対策本部会議=8日午前9時ごろ、県庁

  沖縄県うるま市の養豚場で飼育している豚の豚コレラ(CSF)に感染が判明したことを受けて、県は8日午前9時すぎ、特定家畜伝染病防疫対策本部会議を開いた。玉城デニー知事は冒頭、感染が確認された農場に隣接する別の養豚場でも検査をしていることを明らかにした。

  玉城知事は「日本を代表するブランド豚のアグーや、県のリーディング産業である観光業などの地域資源、地域産業に被害が及ばないよう、全庁を挙げて迅速かつ的確な防疫措置に万全を期するように命じた」として、県民に対しても防疫措置の実施で「交通面などで迷惑と不便をかけるが、まん延を防止するための措置と理解していただき、協力をお願いしたい」と話した。

  豚やいのししを飼育している農家に対しては「飼養衛生管理基準の順守徹底に一層努めてほしい。万が一、異常が認められる時は直ちに最寄りの家畜保健衛生所に通報してほしい」と呼び掛けた。

  会議では、8~10日かけて豚の殺処分を行い、11日までに埋却や豚舎の消毒など発生養豚場の防疫措置を完了する計画が示された。【琉球新報電子版】