犯罪から子どもたち守る 沖縄の自治体、登下校の安全確保で県警OBを起用


社会
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「スクールセーフティーサポーター」の腕章を瑞慶山力浦添署長に巻かれ、引き締まった表情を見せる県警OBの狩俣幸男さん=8日、西原町役場

 安全安心な通学路確保を目的に西原町と同町教育委員会、浦添署(瑞慶山力署長)はこのほど、県警OBを起用した「スクールセーフティーサポーター」を結成した。県内初の取り組みで、同町役場で8日、出発式が行われた。

 同サポーターは2018年から政府が主導する「登下校防犯プラン」を受け、地域と学校、警察が一体となって子どもたちの安全確保に取り組む事業の一環で、西原町在住の警察OB8人がボランティアで協力する。

 これまでに培ったノウハウを生かし、登下校防犯だけでなく同町内での防犯活動支援や相談、警察や行政との橋渡しに当たる。

 出発式で西原町の大濱進教育長は「新年早々、素晴らしいプレゼントを頂いた。児童生徒の健全育成のためにもご尽力いただきたい」とあいさつした。

 県警OBで同サポーターに任命された狩俣幸男さん(79)は「腕章を受け取り、身が引き締まる思いだ。子どもたちが知らず知らずに犯罪などに引き込まれないよう見守っていきたい」と力強く話した。

 浦添署によると、浦添市とも協議を重ねていて、年度中にも同サポーターの結成が予定されている。