「最後まで現役」ウルトラマン脚本家死去で関係者 子どもへの思い強く


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上原 正三氏

 沖縄県出身シナリオライターの上原正三さんが死去したことを受け、番組作りや、「ウルトラマンの生みの親」金城哲夫さんに関する事業で連携した県内の関係者から別れを惜しむ声が上がった。

 「琉神マブヤー」や「闘牛戦士ワイドー」などの脚本を手掛けた脚本家の山田優樹さんは、上原さんについて「沖縄の文化や地域に育まれた物語に可能性を感じていたと思う。応援していただいた」と話す。「上原正三シナリオ選集」にある作品の中から、沖縄を舞台にしたテレビ・映画の新企画も一緒に進めていたところだった。「最後まで現役で、たくさんの素晴らしい作品を残した。子どもたちへ大きな夢を届ける思いが強い」と敬意を表した。

 上原さんは、南風原町観光協会が取り組んだ金城さんの功績や人柄を伝える事業にも協力した。体調が悪く入退院を繰り返していた時期でも、1時間以上の撮影に応じ、金城さんとの思い出を語ったという。同協会事務局長の安里洋子さんは「とても大きな存在で突然の訃報を知りとても残念だが、感謝しきれないほど感謝している」と冥福を祈った。