【一問一答】比嘉大吾の復帰決断の理由は?


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2月の復帰戦を前に会見し、ポーズを決める比嘉大吾=10日、東京都の白井・具志堅スポーツジム

 会見の一問一答は次の通り。

 具志堅会長 素晴らしい内容の試合が期待できる。また世界でチャンピオンベルトを取らせてあげたい。

 比嘉大吾 この2年、待たせた、応援してくれたファンのみのために頑張る。

 ―復帰決断の一番の理由は。

 比嘉 最初はモチベーションもやる気もなかった。両親や後援会やファンの人がサポートしてくれて、また頑張ろうかなと。(周りの支援は)大きかった。

 ―対戦相手は。

 比嘉 身長が高くサウスポーと聞いているが映像はまだ見ていない。

 ―現在のコンディションは。

 友利正トレーナー 期待通り。スピードもパワーもあり、やはり優れたものを持っている。ミット打ちしてもパワーがある。これがスーパーバンタム級でどれくらい通用するのかは分からない。

 ―比嘉選手の再びの世界王者に向けた意気込みは。

 比嘉 世界チャンピオンを目指すのはもちろんだが、今はこの試合に集中したい。

 ―KOのこだわりは。

 比嘉 倒して勝ちたい。

 ―体重は今何キロか。

 比嘉 60キロちょっと。何もしていないときは67、68キロあった。

 ―本格的にトレーニングを始めたのはいつからか。

 具志堅会長 香川でのキャンプインで9月に始めたのが本格的なスタートだ。

 ―どの辺りからボクシング再開を思ったのか。

 比嘉 やめるつもりでいて、おやじに相談してバイトをすると言ったら、1カ月に使う額と給料を考えたら破産するよと言われて、じゃあボクシングするよと。それで(ボクシングしかないと)やる気が出た。

 ―なぜボクシングをやめようと思ったのか。

 比嘉 もういいかなーと。1回チャンピオンにもなれたし。それよりも普通のホームレスがうらやましくて。お金があるのに(減量のために)コーラが買えない、ご飯が食べられない。だったらやめようかなと小学生のような考えだった。

 ―やめようというのは試合後すぐに思っていたか。

 比嘉 減量失敗するのは分かっていたので、失敗する前から(やめようと)思っていた。試合は負けるとは思っていなく勝ってやめようと思っていたが、負けたのが予想外でそこだけ悔しかった。1時間後には幸せに感じていた、ご飯も食べられ、飲めもしたので。

 ―再起のサポートは。

 具志堅会長 まだ若い。反省できれば強いボクサーになれる。ちゃんとしたコンディションでリングに上げたい。減量にあたっても、ちゃんとしたアドバイザーにお願いしたい。