沖縄市の農場で新たに豚コレラ 感染さらに拡大 農相「大変な危機感」


社会
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農林水産省の防疫対策本部会合で新たなCSF発生を報告する江藤拓農相=11日午後、同省

 農林水産省と沖縄県農林水産部は11日、沖縄市内の養豚場で新たに豚コレラ(CSF)の感染を確認したと発表した。8日に感染が確認されていたうるま市の農場(国内53例目)と豚の移動が確認されており、疫学的なつながりがある「関連農場」に当たるという。

 今回の確認で県内での豚コレラ発生は合計3事例6農場となった。発生が確認された農場に加え、当該農場と堆肥舎や堆肥運搬車を共同利用していた農場で飼育されていた、2農場計1897頭が殺処分される。

 同日午後、農水省で行われた防疫対策本部の会合で江藤拓農相は「大変な危機感をもって臨まなければいけない」と強調した。

 県内では8日にうるま市で豚コレラの感染が確認され、2001頭の殺処分が行われた。県は最初に感染を確認した養豚場から3キロ圏内で家畜の検査を実施。10日に沖縄市の別の農場でも豚コレラ感染が見つかった。
 
 県内で豚コレラの感染が相次いでいることから、今後は予防のためのワクチン接種についても議論が進められる可能性がある。【琉球新報電子版】