ミニバスケットボールの第40回U―12全九州大会最終日は12日、福岡県の久留米アリーナで行った。女子決勝は与那城が祇園Legami(長崎)を58―50で破り、6年ぶり2度目の栄光を手にした。準決勝は天草ABBAを43―35で下した。本大会は九州各地区の予選を勝ち抜いた16チームが出場した。
■九州で圧倒 雪辱果たす
女子与那城は170センチの田原実季、速さとテクニックがある長濱エリカマリアの2人が軸となったバスケで祇園を翻弄(ほんろう)した。誰一人として最終盤までパフォーマンスを落とさず、走り勝つバスケを見せつけた。2年前は準優勝、昨年は3位と悔しい結果だった。田原主将は「やり切った。もう悔いはない」と笑顔だった。
立ち上がりから又吉紀朱を筆頭に粘り強い守備でターンオーバーを誘発した。田原にボールを集め、ゴール下で強さを発揮。長濱はスピードを生かし、ブロックを外すフローターシュートでどこからでも決め、得点を重ねた。
「(終盤にかけて)相手のマークがきつくなるのは分かっていた」(田原)。相手をぎりぎりまで引きつけ、長濱や田里綾望らにパスするなど変化をつけた。チーム全体でも終盤まで運動量はまったく落とさず、ハーフコートでプレッシャーをかけ続け、相手に主導権を与えなかった。
久高徹監督は「勝とうじゃなく、(自信を持って)負けない気持ちを持ってやろうと言っていた。よくやった」と納得の表情だった。27得点の活躍だった田原主将は「中学に上がっても自分が中心になり、将来は日本代表になりたい」、長濱は「3月には全国の交流大会がある。最後の大会を楽しみたい」と自信みなぎる表情で語った。
(喜屋武研伍)