あげな、逆転でV2 沖縄県中学女子新人サッカー 豊見城に2-1 追う展開も冷静さ維持


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 サッカーのOFA第9回県中学女子新人大会最終日は12日、金武町の金武火力発電所雄飛の広場で行われ、決勝であげなが2―1で豊見城に逆転勝利し、大会2連覇を果たした。前半に豊見城のロングシュートで先制点を奪われたものの、後半から流れを変えると安慶名希乃香が2得点を決めて豊見城を振り切った。強化リーグでは高江洲が1位だった。

■つなぐ攻撃で歓喜の涙

後半、フリーキックから2点目を決めるあげなの安慶名希乃香=12日、金武町の金武火力発電所雄飛の広場

 前回大会優勝を経験したメンバーが多く残るあげなは、1点を追う後半でも冷静さを維持し、つなぐ攻撃で逆転優勝をつかみ取った。

 左ハーフの佐久田ないびと右ハーフの安慶名希乃香を後半から入れ替えたことが奏功した。素早いカウンターから佐久田が相手ゴールライン際で挙げたクロスが相手守備裏へ。そこに安慶名がスライディングシュート。流れを引き寄せた安慶名は、終盤にもフリーキックから2点目も奪い取った。

 佐久田と安慶名の連係は予選でも見せた得点パターン。練習の成果を決勝で発揮できたことに2人は「うれしい」と笑顔を見せる。主将でGKの外間璃子は、今大会初失点に責任感を感じていたが、仲間の活躍に笑顔を取り戻し「次の大会も優勝したい」と語った。

 試合終了直後、選手らは飛び上がって喜びを爆発させた後、歓喜の涙を流していた。監督就任1年目の関大喜監督は「守備からつくり上げたチームが、練習通りのプレーで優勝を決めてくれた。失点しても落ち着いて頑張ってくれた」と選手らをたたえた。

(嘉陽拓也)

2連覇を果たした、あげなのメンバーら