引退表明の照屋寛徳氏、新垣邦男氏を後継指名 衆院2区 公での言及は初


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照屋寛徳衆院議員(右)と後継指名を受けた北中城村長の新垣邦男氏=13日、宜野湾市のラグナガーデンホテル

 今期限りで引退を表明している社民党の照屋寛徳衆院議員(74)=沖縄2区=は13日、北中城村長の新垣邦男氏(63)に「バトンタッチしたい」と表明した。同日、宜野湾市内で開かれた自身の後援会主催の新春の集いで「私と後援会の意思として、新垣氏にバトンタッチしたい」と述べた。照屋氏が後継について公の場で言及するのは初めてとみられる。

 照屋氏から後継指名された新垣氏はあいさつで「大変光栄だ。照屋氏の思いを真摯(しんし)に受け止め、皆さんと相談しながら決断したい」と述べるにとどめた。パーティーには、新垣氏のほか、党県連幹部や後援会幹部、社民党関係者ら約200人が出席した。

 照屋氏は新垣氏を後継指名した理由について「4期にわたって村長を務めており、沖縄の地方自治の課題を一番よく知っているからだ」と強調した。

 パーティーには玉城デニー知事も駆け付け、照屋氏の後継指名について「バトンを新垣村長に渡したいとの思いに感銘を受ける」と述べた。

 社民党の候補者選考を巡っては、県連幹部や照屋氏後援会幹部でつくる選考委員会が昨年6月に新垣氏の擁立を決めたが、党内手続きなどを巡り反発が相次ぎ、執行委員会での協議が難航している。