豚コレラ、覚悟はしていたが… ブランド豚売り込みの矢先の悲劇 肩を落とす養豚場関係者


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 【中部】15日に新たに豚コレラ(CSF)の感染が確認された沖縄県うるま市内の養豚場。県内で最初に感染が確認された養豚場から目と鼻の先にある。関係者は「覚悟はしていたが非常に残念だ」と肩を落とした。

 関係者によると、同養豚場では年始すぐに「県内で豚コレラが発生したかもしれない」とのうわさを聞きつけ、4日には農場入り口などに消石灰をまいて衛生管理に努めていた。

 8日に隣接する農場で感染が確認され、県の職員らによる殺処分や埋却施設への運搬が始まった。農場に通じる道路が同じであることから、県に「(感染が心配なので)農場前の道路の使用を考えてほしい」と要請したほど、衛生面に配慮していた。

 関係者は「ブランド豚として売り込んでいた矢先だった。今は何と言っていいのか」と、言葉少なに語った。