高所恐怖症なのに…鉄棒選手に 東京五輪出場期待の小浜廣仁さん 母校の児童に特別講和 2回転宙返りも披露


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「好きなことを頑張り続けることが大切」と後輩に語る男子体操の小浜廣仁選手=15日、西原町立西原東小

 【西原】東京五輪を目指す男子体操の小浜廣仁選手(興南高―九州共立大出、TEAMえひめ)が15日、母校の西原東小学校で特別講話をした。昨年6、9月の国内大会で種目別の鉄棒優勝を飾るなど、東京五輪出場が期待される注目の選手だ。後輩の5・6年生に「小さなことでもこつこつ積み重ねることが大切」と好きなことを続ける大切さを語った。

 実は高所恐怖症という小浜選手だが、得意の鉄棒は「本当は怖いがやらないといけない。でも、やっている時は一瞬で終わる」と児童らを驚かせた。小3から本格的に始めた体操で東京五輪出場も期待される選手なだけに、児童からは「どうしたら体が柔らかくなるのか」などの質問が出た。小浜選手は「小さな努力の積み重ねが大きな目標達成につながる。僕はお風呂上がりの柔軟体操を毎日やっている」と日々努力を続ける重要性を児童に伝えた。

 講話では床演技も披露。目の前で繰り広げられる小浜選手のダイナミックな2回転宙返りに、児童から「おおっ!」という歓声と拍手が湧き上がった。

 2018年の日清食品カップ全国小学生交流大会で男子5年100メートルチャンピオンになった6年の平田瑛大さん(12)は、児童代表あいさつで「将来の自分を想像してみればいいという話に引き付けられた。僕も陸上で全国優勝したので、好きなことを頑張りたい」と述べた。

母校の後輩を前に、床技を披露する男子体操の小浜廣仁選手