石垣島のサッカーパークあかんまでキャンプを行っているサッカーJ1昨季覇者の横浜F・マリノスで、元FC琉球のGK朴一圭が活躍している。2018シーズンに琉球のGK兼主将としてJ3優勝を果たし、移籍先の横浜Mでも正守護神として15年ぶりのJ1優勝に貢献した朴に話を聞いた。(大嶺雅俊)
―昨季の手応えは。
「簡単に試合に出られるカテゴリーではない中で、早々にチャンスをもらって試合に出続けることができた。途中でケガをしたが、監督には復帰してすぐに使ってもらった。いろんな運に助けられたというのが率直な感想だ」
―琉球での経験が横浜Mで生きたところは。
「マリノスと琉球はGKからしっかりビルドアップ(後方からボールをつなぎ、前に運ぶ)するところは似ているので、すんなり入りやすかった。優勝争いでは緊迫した試合が続いたが、琉球で優勝できた経験から変に焦ったり、浮き足立ったりすることなく、良いパフォーマンスができた」
―昨季の琉球の印象は。
「最初は下からつなぐ琉球らしい分厚い攻撃をしていて、『自分たちはJ2でもやれるサッカーをしていたんだな』というのを感じていた。ただカテゴリーが上がったことでどうしても選手が故障したり、移籍で抜けたりしてしまう。J2は一つのミスが失点に直結するため、それで選手が消極的になり、やりたいプレーができなくなっている。昨季の終盤はそういう印象を感じた」
―琉球にはどのようなクラブになってほしいか。
「もう一度みんなが自信をもって魅力あるサッカーを展開して、J2を席巻してほしい」
―個人としての目標は。
「ベストイレブンを狙いたい。超攻撃的サッカーのため、ディフェンスラインの裏のケアなど求められることは多い。そこをおさえながら、失点をゼロに抑えることにこだわりたい。それができたらベストイレブンも、J1連覇もおのずと見えてくると思う」
―沖縄のサッカーファンに伝えたいことは。
「琉球で育った選手が他のチームで活躍することで、琉球の名前は間違いなく上がる。琉球にいたことを大変誇りにしている。皆さんに恥をかかさないようJ1で活躍したい」