良心持ち投稿・拡散を モバイルプリンスの知っとくto得トーク[143]


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モバイルプリンス

 

6日、ツイッターで多く投稿されている「トレンドワード」の日本1位が「首吊り自殺」になった。同日、新宿駅の歩道橋で30代の男性がマフラーで首をつって自ら命を絶った。

その写真や動画を撮影した投稿が、ツイッターで拡散されたからだ。

 

ううっ。それはひどいですね。
 

モバイルプリンス

 

当たり前だが、そうした投稿は絶対にしてはいけない。

スマートフォンのカメラ性能も向上し、SNSは誰のチェックも入らずに投稿できる。最後に「投稿をふみとどまる」のは、その人の「良心」なんだ。

「目立ちたい」「たくさんの反応をもらいたい」と思っても、亡くなった人をおとしめる行動であることを冷静に考えてみよう。

昨年10月、JR新宿駅で1人の方が亡くなる人身事故が発生した。その際も、事故現場を覆っていたブルーシートにスマホを入れて撮影しようとした人がいて、JR側が止めるアナウンスをする事態となった。

似たような出来事が続いているんだ。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

亡くなった方の写真を「撮らない・投稿しない」だけでなく、その投稿を拡散したり反応したりすることもやめて、スルーしよう。同罪になる。

また、そうした写真の拡散を止めたい場合は、SNSの「通報・報告」機能を使おう。自殺を勧めるような投稿などは、すぐに対応してくれる。

「こんな投稿はやめた方がいいよ」という意味で拡散させたくなることもあると思うが、その行為自体が「画像の拡散」になるため、今回のように亡くなった方の写真や事件・事故現場の写真などショッキングな映像は「通報・報告」で対応しようね。

 

なんだかこんなのを見ていると疲れてきますね…。
 

モバイルプリンス

 

残念だけど、そうだよね。SNSは誰かの投稿がすぐにタイムラインに流れてくる。自分が落ち込んでいる時に、余計に落ち込むような写真が流れてくることもある。

そのため、リスト機能やアカウントで「元気になれる人たち」と分別して、自分の気分がネガティブに引っ張られないようにするのも上手な使い方だね。

また、大規模な災害や外国での戦争など、不安になるようなニュースが続いて落ち込む場合は、少しの間だけ情報に触れることをお休みしてもいい。

SNSに自分の心がコントロールされないよう、自分がSNSをコントロールするように意識してみよう。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/