「山形にまた来たい」 中部の児童 最上川で舟下り


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最上川の舟下りをしながら、山形名物の「玉こんにゃく」を楽しむ児童=17日、山形県

 【山形県で金良孝矢】中部広域市町村圏事務組合が主催する山形県最上広域市町村圏事務組合との交流事業で、本島中部9市町村の小学5年生68人は最終日の17日午前、日本三大渓流の一つ最上川の舟下りを体験した。船内で山形名物「玉こんにゃく」をかじりながら、雪山や滝など豊かな自然を満喫した。児童らは「沖縄に帰りたくない」「山形にまた来たい」と惜しみながら同日午後、帰郷した。

 児童らは同県戸沢村で乗船し、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で「五月雨をあつめて早し最上川」と詠んだ最上川を下った。

 「日本の滝百選」に選ばれた「白糸の滝」や日本で3カ所しかない天然杉を写真に収め、神社「仙人堂」に手を合わせ御利益を祈願した。

 船内で「島んちゅぬ宝」を歌い上げた北中城村立島袋小の桃原(ももはら)悠さん(11)は「船が揺れて楽しかった。山形は寒かったけど思い出がたくさんできた。もっといたい」と話した。

 西原町立西原小の平田希光(ひかり)さん(11)は「山形は雪に対応した道路で沖縄と違って面白かった。山形で学んだことをこれからの学校生活に生かしていきたい」と振り返った。