那覇バスターミナル―コザ間を約60分で結ぶ基幹急行バスの愛称が「でいごライナー」に決まった。沖縄県と運行バス3社が愛称を公募し、県外を含めて30点を超える応募の中から、宜野湾市の越智文啓(おちやすたか)さんの作品が選ばれた。赤と白の3本のラインで構成されるスピード感を表現した基幹急行のロゴマークが「県花でもあるデイゴの花を連想させるとともに、県民のみならず沖縄を訪れる人にも親しみを持ってもらえる」と多くの支持を集めたという。
愛称は昨年11月18日から12月13日の期間で公募していた。選考は「基幹急行バスのコンセプトである速達性を表現」「沖縄らしさ」「幅広い人に覚えやすく親しまれる」「発展性」といった視点から行われた。決定した愛称の応募者の越智さんには、OKICAとバス党グッズが記念品として贈呈される。
基幹急行バスは、県中南部の交通渋滞解消に向け、鉄道並みの輸送力と走行性、快適性を備える移動を目指す「基幹バスシステム」実現に向けた取り組みの一つとして昨年10月から開始した。
運行ルートは、那覇バスターミナルからコザを経由し、具志川バスターミナル、泡瀬営業所、屋慶名バスターミナル、名護バスターミナルを終点とする4ルート。コザ以北の支線区間は各停で終点まで運行している。運行は土日祝日を除く平日のみで、県とバス3社は「朝は約10分間隔で長距離移動や通勤通学の移動がより便利になる」として、多くの利用を呼び掛けている。