濱崎達規、大会新で初V NAGOハーフマラソン 女子は中夢子が初優勝


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 【名護】第61回NAGOハーフマラソン(同実行委員会主催、名護市、市教育委員会、市体育協会、沖縄陸上競技協会、琉球新報社共催)は19日、名護市陸上競技場を発着点に羽地内海コース(21・0975キロ、日本陸連第3種公認)で競われた。男子は招待選手の濱崎達規(南城市、なんじぃAC)が1時間6分11秒の大会新で頂点に立った。女子は一般の中夢子(那覇市、チームゴーヤー)が1時間30分19秒で優勝した。いずれも初優勝。同時開催の10キロ、3キロコースも含めて2521人が出走した。男子は濱崎がゴール直前まで仲間孝大(豊見城市、経営支援センター)と競る展開だった。女子は中の一人旅だった。1915人が出走したハーフは1788人が完走し、完走率は93・37%だった。10キロでは一般男子は大城希月(豊見城市、名桜大学)、高校男子は比嘉稜(名護市、沖縄高専)、一般女子は米倉まり(那覇市、じーまーみー家)が優勝した。3キロは一般男子が金武凌世(宜野座村)、一般女子が金城野風(今帰仁村、今帰仁中学校)が栄冠を手にした。同親子は山城己珀・純一親子が優勝した。

濱崎、ライバル下し充実の表情

1着でゴールテープを切る濱崎達規=19日、名護市陸上競技場(喜屋武研伍撮影)

 短距離走のごとく手や足を大きく使い、ラスト300メートルでライバルの仲間孝大(豊見城市、経営支援センター)を振り切った濱崎達規(南城市、なんじぃAC)。右手人さし指を立て「1位」のサイン、左手は拳をぎゅっと握り、やり切った表情でゴールテープを切った。

 同級生でかねてから競り合ってきた仲間に「どうやったら今日勝てるか、そればかり考えていた」と振り返る。距離が短いほどスピードがあり、ラストスパートが得意な仲間に分がある。何度も早い段階で仕掛けた。

 11キロ、12キロ、13キロ地点、そして16キロ地点で仕掛けるが、わずか2メートル後ろにピタリとつかれた。焦りも出たが「足をためて、最後で勝負しよう」。仲間の得意なレース展開になってしまったが冷静にラストスパートの時を待った。

 接戦を制し「結果的にはまったが、精神衛生上悪い」と苦笑い。だが盟友との息詰まる優勝争いを終え、充実した表情を浮かべた。「この関係が幸せ。2月のおきなわマラソンは仲間に勝てれば、それでいい」と語った。まだまだ熱いレースを展開するつもりだ。
 (喜屋武研伍)