待ち時間を短縮にタブレット端末導入 琉球銀行が全店舗に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 琉球銀行(川上康頭取=写真中央)は21日、タブレット端末を活用して、営業店を訪れた顧客の記入負担軽減や待ち時間の短縮ができる「FTBシステム」の導入を発表した。ローンセンターを除く全店舗に2020年内に導入する。琉銀が日本アイ・ビー・エムと共同開発した独自システムで、先行導入した店舗では事務処理時間が平均で50%削減できたという。

 各店に受付用と行員用の2種類のタブレットを用意する。顧客が受付用で用件を選択し、琉銀のカードや通帳を読み込ませることで顧客情報が行員用に連携される。新規申し込みや住所変更などの場合は免許証などの身分証明書を撮影すれば、顧客が名前や住所などを記入する必要はない。

 対象業務として、普通預金口座の開設やVISAデビットカードの新規申し込みなど、営業店で利用頻度が高い個人向け業務の半分以上がカバーされている。今後、個人ローンや外国為替送金なども追加していく方針という。

 デジタル化で、事務処理を誰でもできるようにしたことで、行員の研修を事務知識習得から今後はコミュニケーションスキル向上に注力していく。川上頭取は「事務処理を減らしたことで余った時間を、顧客に必要なサービス提供をするための能力向上に充てていく」と話した。