「自力で勝利もぎ取って」 夏の甲子園に期待 21世紀枠落選の本部高にエール


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21世紀枠の選考から漏れ、集まった報道陣にあいさつする上間均校長(手前)=24日、本部町の本部高校

 【本部】今春の第92回選抜高校野球大会の21世紀枠候補に残っていた本部高校では24日午後、学校関係者や詰め掛けた報道陣が甲子園出場の吉報を待った。願いはかなわなかったが、関係者らは「自力で勝利をもぎ取って」と夏の甲子園出場に期待を寄せた。

 午後3時の発表に向けて校長室には報道各社のカメラが並んだ。上間均校長が電話を待ち続ける中、別件の電話も数件入った。その度に、見守る学校職員や地域住民らも身を乗り出し、固唾(かたず)をのんで見守った。

 「出場決定」の電話は鳴らず、ネット中継などの情報で落選が分かった午後3時3分ごろ、上間校長は「夏に向けて子どもたちを頑張らせたい」と報道陣に語った。

 同校後援会の上間紀彦さん(68)は「残念だが候補に選ばれたのも頑張った結果だ」とエールを送った。平良武康町長は「本部高校生を、今後も町民挙げて応援していく」と力を込めた。