高校新人駅伝、北山と名護が頂点に 北山、大会新記録を8年ぶり更新


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第1中継所で北山1区の源河開偉(左)からたすきを受け取り走り出す2区の嘉数純平=24日、今帰仁村

 駅伝の第27回県高校新人競走大会は24日、今帰仁村総合運動公園を発着点として、男女ともに5区間21.0975キロの同公園付帯公認マラソンコースと本部町内のコースで行われた。男子は1区から北山が1位を譲らず、1時間5分44秒の大会新記録で3度目の頂点に立った。コザの持っていた大会記録1時間6分37秒を8年ぶりに更新した。2区の嘉数純平、3区の志良堂清琉、4区の玉城竜馬が区間新を樹立した。

 女子は最終5区で逆転した名護が1時間22分31秒で3年連続9度目の優勝を飾った。男女の優勝校は九州選抜駅伝(3月8日、鹿児島県)に出場する。

◆北山、全区間トップ、1位譲らず

 男子北山が大会記録を53秒更新した。5人全員が区間1位、うち3人が区間新の圧巻の強さだった。

 1区の源河開偉は残り1キロで集団内のデッドヒートを制し、最初にたすきをつないだ。体力は限界だったが「後ろが挽回してくれる」と思うと安心感から粘り切れた。2区の嘉数純平が自らのペースを維持して約400メートル地点から差を広げ、区間新でつなぐ。志良堂清琉は「上げ過ぎず、落とし過ぎず、後半で飛ばす」とイメージ通りの走りで区間記録を樹立した。

 4区の玉城竜馬は、昨年の同区間で区間新の優勝校メンバーに抜かれ、2位に後退した苦い記憶があった。1年前の抜かされる瞬間の写真を携帯の待ち受けとし、悔しさを忘れず「どこよりも練習してきた」。「150パーセントの力を出した」との力走で3キロ区間では大会初の8分台を記録し「最高だ」と上機嫌だった。最後はアンカーの上原琉翔が不調ながらも盤石の走りでゴールした。

 玉城は九州に向けて「絶対に上位に食い込む。恥ずかしくない走りをする」と高みを見据えた。 (古川峻)