障がい児の子育てを共有 親の会「Lopi」が2月15日に講演会 「気軽に相談できる」無料窓口も開設予定 


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 境遇を超えて、みんなで支え合おう―。病気や障がいの枠を超えたチャンプルー親の会「Lopi(ロピ)」が2019年7月に発足し、勉強会を通して互いの子どもについて理解し合い、子育ての悩みを共有するなど交流を深めている。2月15日には沖縄市福祉文化プラザで講演会も開催する。新里真代表(36)は「自分たちが体験した子育てをみんなに伝えて、子どもを育てやすい環境をつくりたい」と意気込む。

講演会の準備を進めるLopi(ロピ)のメンバーら=21日、沖縄市の障がい児サポートハウス「ohana」

 同会は本島中部に住む親たち11人で結成された。日常的に人工呼吸器などを必要とする医療的ケア児や、知的障がい児を持つ親など境遇はさまざまだ。子どもの年齢も未就学児から成人までと幅広い。

 月に1度の勉強会では、福祉サービスや教育制度、学校卒業後の進路など、障がいの特性や年齢に応じた悩みや不安を話し合う。一方で、子育ての楽しさや喜びを共有し、和気あいあいとした雰囲気が広がる。

 「地域のまちゃーぐわー(商店)のようなコミュニティーをつくりたい」と語るのは、同会の名幸啓子さん(58)。「障がい児の子育ては初めての経験が多い。いろんな福祉制度や(福祉的な)言葉が先走って、親たちの声や思いは置き去りにされている」と課題を語る。

 同会は4月、無料の相談窓口を開設する予定だ。県や市町村に医療的ケア児や障がい児の相談窓口は設けられているが、新里代表は「役所まで行くのは敷居が高いと感じる人も多い。病院だと予約が必要で通いづらい。気軽に相談できる窓口をつくりたい」と話す。

 講演会は午後2時からで入場無料。2部構成で、第1部は同会のメンバーによるパネルディスカッションがある。第2部では「ゆんたくCafe」と題して参加者との意見交換を実施する。問い合わせは(電話)098(939)2411。

(上里あやめ)