首里城再建へ寄付 沖縄沖洲会 100周年へ結束確認


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首里城募金に寄付した沖縄沖洲会のメンバーら=19日、那覇市東町の琉球サンロイヤルホテル

 【那覇】「沖永良部と沖縄の絆は深い」。沖縄在住の奄美群島・沖永良部島出身者でつくる沖縄沖洲(ちゅうしゅう)会(永吉辰也会長)は首里城再建に役立てようと10万円を寄付した。同会は島の出身者らの連携や親睦を目的に1924年に創設され、4年後に100周年を迎える。沖洲会は東京、愛知、神戸、鹿児島など全国10地域で会を組織している。

 同会は19日、那覇市東町の琉球サンロイヤルホテルで通常総会と新年会を開き、会の中で琉球新報社を通じて、首里城募金に10万円を寄付した。永吉会長は「沖永良部では琉球芸能が踊られ、沖縄との絆は深い。神戸沖州会なども募金を検討しており、連携して復興に協力していこう」と呼び掛けた。

 総会では、活動や決算が報告され、今後の活動計画として2024年の100周年を成功させようと会員への協力を求めた。

 新年会はかぎやで風で幕開けし、沖永良部島から参加した和泊町の前田修一副町長、知名町の赤地邦男副町長が来賓祝辞を述べた。会員の孫らが習い始めた空手の演舞などを披露し、可愛いらしい演舞にお年玉を配る風景も見られた。参加者は島の言葉を使い、郷里を懐かしんだ。