沖縄弁護士会に初の女性会長 村上尚子氏が4月就任


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村上尚子氏

 沖縄弁護士会(赤嶺真也会長)の2020年度役員選挙の届け出が27日に締め切られた。会長は同会弁護士の村上尚子氏(54)以外に届け出がなく、村上氏が無投票当選した。任期は4月1日から1年間。同会の会長に女性が就任するのは初めて。村上氏は「弁護士の仕事を多くの人に知ってもらえるように発信していきたい」と意気込んだ。

 村上氏は福岡県出身。1988年3月に津田塾大学学芸学部を卒業し、同年4月に地方銀行に就職した。男女雇用機会均等法が施行されて2年後の就職だったが、女性社員だけお茶くみ当番があるなどの矛盾に直面する。

 ボランティアの現場で活躍する弁護士の姿を見て、弁護士になることを決意。99年に司法試験に合格し、2001年10月に沖縄弁護士会に弁護士登録。11~12年度の2年間、弁護士会の副会長を務めた。県男女共同参画審議会委員や県振興審議会専門委員などを務める。

 弁護士会の活動が拡大したことに伴い、副会長職は1枠増の4枠となる。村上体制では会長、副会長、理事の計12人のうち3割に当たる4人(会長1人、副会長1人、理事2人)を女性会員が担う。副会長には安井琢磨、伊志嶺公一、山城圭、上原智子の4氏が選出された。

 沖縄弁護士会によると、19年12月1日現在、会員数278人(特別会員など含む)のうち女性は41人(14・7%)。