視力失い死ぬこと考えた20代乗り越え「生きてて良かった」 石垣市・平良常さん〈聖火をつなぐ 2020東京五輪〉⑬


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平良 常さん

 沖縄伴走ランナーネットワーク八重山支部(伴ネットやいま)支部長の平良常さん(83)=石垣市=は各地のマラソン大会に参加してきた。2020年は生年祝いの年でもあり、聖火ランナー当選に「二つ重なりすごくうれしい」とにっこり笑う。

 20代後半にけがが原因でほとんどの視力を失った。「当時は目の前が真っ暗でどうやったら楽に死ねるか考えていた。こんな良いことがあって、生きてて良かった」と喜んでいる。「目が見えない私が走ることで、周りにも頑張れるんだということを与えたい」と意気込んだ。