沖縄の「県蝶」にオオゴマダラ 県蝶指定は全国2例目 


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ホウライカガミの葉に止まり一休みするオオゴマダラ

 沖縄県自然環境保全審議会(傳田哲郎会長)が28日、県庁で開かれ、県が年度内の指定を目指す「県蝶」について、オオゴマダラを指定する答申案を了承した。年度内に知事の決裁を経て正式に指定する。県蝶の指定は埼玉県に続き全国2例目。オオゴマダラは、沖縄県の蝶制定県民の会と琉球新報社が2017年に実施した「はーべーる総選挙」で首位を獲得したことなどを踏まえ、県が設置した検討委員会が指定を推薦していた。

 県蝶の指定について県自然保護課は「豊かな自然や生物多様性を発信し、自然を守り育てる意識の向上につなげる機会にしたい」としている。オオゴマダラは知名度が高く、多くの県民に親しまれているほか、中琉球を分布の北限にしていることなどが選定の理由。この日の審議会はオオゴマダラを県蝶に指定することへの異論は出なかった。一方、指定を機に放蝶が増えれば生態系に影響を与える懸念があるとし、県にコントロールを促す声もあった。