2位の荒川怜郁、前回の雪辱果たし初の本戦出場へ ダイキン女子アマ最終日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
1番で正確なティーショットを放つ比嘉里緒菜=28日、南城市の琉球GC(大城直也撮影)

 国内女子プロゴルフのツアー開幕戦、第33回ダイキンオーキッドレディストーナメント本戦への出場権を懸けたアマチュア選手権最終日は28日、南城市の琉球GC(西・東コース6558ヤード、パー72)で決勝ラウンドが行われ、比嘉里緒菜(興南高2年)がトータル148で優勝した。同スコアの荒川怜郁(コザ高3年)がカウントバック方式により2位。上位4人は本選に出場する。

 18番をバーディーで締めた荒川怜郁(コザ高3年)の胸は喜びでいっぱいだった。前回大会はカウントバック方式で5位に落ち、上位4人が出場できる本戦の扉が閉ざされた。戸惑いすぎて「悔しいという感情になるまでにも時間がかかった」という。本大会は首位発進を決めたが、最後は2位。優勝は逃したが「本戦に出られることがすごいうれしい」と晴れやかな表情だ。

 前夜から不安と緊張を引きずったが、ドライバーが得意な「飛ばし屋」は本番では冷静だった。予選より速く感じたグリーンに最後まで苦しんだが、ショットで距離を稼いで乗り切る。12番にボギーをたたいて崩れかけたが「気合で耐えた」と13番をパーで踏みとどまって持ち直したという。あとは、優勝を意識せず、目の前のプレーだけに集中していった。

 高校最後の年につかんだチャンス。多くのギャラリーを想像すると「めっちゃ緊張しそう」。一緒に回りたいプロは以前に指導してもらった経験のある、同じ飛ばし屋の穴井詩。「初めての大会なので、しっかり頑張りたい」と、喜びをかみしめつつ語った。
 (嘉陽拓也)


ダイキンアマ最終成績

(1)比嘉里緒菜     +4 148(76、72=39、33)
(2)荒川怜郁         148(74、74=37、37)
(3)新城莉李亜     +5 149(79、70=33、37)
(4)島袋ひの      +8 152(76、76=38、38)
(5)伊波莉羅     +10 154(79、75=36、39)
(6)宮城柚          154(75、79=37、42)
(7)石原渚裟     +11 155(78、77=41、36)
(8)大内桜      +12 156(80、76=39、37)
(9)仲村姫乃         156(79、77=38、39)
(10)宮城杏     +13 157(78、79=42、37)
(11)砂川翔子    +14 158(81、77=41、36)
(12)賀数心南    +15 159(79、80=42、38)
(13)石原果楓        159(78、81=39、42)
(14)呉屋杏佳    +16 160(83、77=36、41)
(15)比嘉瑞姫        160(79、81=40、41)
(16)玉城愛華    +17 161(84、77=37、40)
(17)伊佐美音        161(81、80=42、38)
(18)上原和     +19 163(83、80=37、43)
(19)小潮川せり   +20 164(87、77=39、38)
(20)山根美桜奈   +21 165(87、78=39、39)
(21)玉城豪華    +22 166(87、79=41、38)
(22)森長真理子       166(84、82=43、39)
(23)棚原帆南        166(84、82=42、40)
(24)名嘉千尋    +24 168(87、81=40、41)
(25)比嘉ゆかり       168(85、83=41、42)
(26)與儀小桜        168(83、85=44、41)
(27)喜久山紗弥   +25 169(87、82=43、39)
(28)吉田萌々        169(84、85=41、44)
(29)前里奈々    +26 170(87、83=43、40)
(30)仲与志果林       170(87、83=40、43)
(31)白川ひさ    +30 174(86、88=45、43)
(32)塚原茉里香   +31 175(86、89=42、47)
(33)アルキンス安江 +32 176(87、89=46、43)
※スコアがタイの場合は決勝18番からのカウントバック方式で順位決定