米軍物資落下、沖縄県が再発防止要請 防衛局に電話 伊江村長は「遺憾」


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 伊江村の民間地に米軍のパラシュートとプラスチック製の箱が落下した事故を受け、県基地対策課は29日午後、情報収集に追われた。溜政仁課長は沖縄防衛局に電話で原因究明と再発防止を米軍に働き掛けるよう求めた。「一歩間違えば重大な事故につながりかねず周辺住民に不安を与える。遺憾だ」と述べた。

 県関係者は「金武町で照明弾が基地外に落下した事故の際も風に流されていた。なぜ同じ失敗を繰り返すのか。訓練の詳細を明らかにし、究明しない限り再発する」と指摘した。

 島袋秀幸村長や伊江村議会議員団は29日午後、現場を視察した。村議会は視察後に議会運営委員会を開き、新たな情報を得た際に対応を協議することを確認した。伊江村の島袋村長は「安全管理を求めていた中で事故が起きたことは遺憾だ」と述べた。「議会と連携して、安全管理の徹底と良好な天候での訓練実施を求めたい」と話した。