もうすぐプロ野球キャンプ! 成功へ向けて地域一丸 沖縄各地の自治体が気勢 【キャンプ地表とオープン戦日程表付】


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 プロ野球の沖縄春季キャンプが県内各地で2月1日から始まるのを前に、受け入れ自治体の協力会や県の関係者らが一堂に会してキャンプ開幕宣言イベントが29日、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで行われた。北海道日本ハムで投手として活躍した糸数敬作さん(中部商高―亜大出)やタレントの松村邦洋さんが出席し、キャンプの見どころや県内の観光地を紹介した。ことしは日中韓の12球団が15市町村でキャンプを行う。いよいよ始まる春季キャンプに向け、関係者らは気勢を上げた。

 県内で春季キャンプを張るのは北海道日本ハム、阪神、広島東洋、中日、横浜DeNA、東京ヤクルト、読売、東北楽天、千葉ロッテの国内9球団と韓国のサムスン、LGツインズの2球団、中国の北京タイガースの計12球団。

 りゅうぎん総合研究所の調査によると、昨年の春季キャンプによる県経済への波及効果は前年比14・9%増の141億3100万円で過去最高を更新。県外からの観光客数は同9・5%増の約9万2千人と推測されており、年々増加傾向にある。

 広島東洋を受け入れる沖縄市の桑江朝千夫市長は「子どもから大人まで思い思いにキャンプを楽しんでもらえる。選手には、最高のシーズンを迎えられるよう地域一丸となってしっかり支援していく」と期間中、キャンプを盛り上げていくことを誓った。

 イベントに出席した元日ハムの糸数敬作さんは「プロの練習を間近で見られる地域は限られている。プロがどのようにシーズンを戦い抜く体づくりをしているのか、ぜひ球場で見てほしい」と多くの来場を呼びかけた。

 県はウェブサイト「沖縄プロ野球キャンプ2020」で最新情報を随時発信するほか、キャンプ攻略ガイドを10万部発行し、県内コンビニエンスストアや受け入れ市町村、空港などで配布。球団情報や観光情報を広く伝える。


<県関係選手の動向>
 

各球団の県関係選手の春季キャンプの動向は次の通り。(29日現在)

▽西武 山川穂高、與座海人、國場翼、平良海馬(以上1軍)、上間永遠(2軍)、多和田真三郎(不参加)

▽ソフトバンク 東浜巨、嘉弥真新也、砂川リチャード(以上1軍)、勝連大稀(2軍)

▽日本ハム 上原健太(1軍)

▽オリックス 宜保翔、比屋根彰人、大城滉二、比嘉幹貴、宮城大弥(以上2軍)

▽巨人 與那原大剛、大城卓三(以上1軍)、宮國椋丞、比嘉賢伸(2軍)

▽DeNA 嶺井博希、神里和毅(以上1軍)、平良拳太郎、宮城滝太(以上2軍)

▽中日 又吉克樹(1軍)

▽ヤクルト ジュリアス(2軍)