キングス、首位攻防で惨敗 大阪に66-72 勝敗は分けたのは… Bリーグ第32戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は29日、大阪府のサンエイワーク住吉スポーツセンターで大阪エヴェッサ(同1位)と首位攻防戦(今季第32戦)を行い、66―72で惜敗した。通算成績は21勝11敗で西地区2位のまま。

 次戦は2月1、2の両日、東京都の青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷(東地区4位)とアウェー2連戦を行う。

3点弾の成功率で差が出る

 21勝10敗同士、今季日程を折り返した中で迎えた首位攻防戦。第4クオーター(Q)は残り1分、ジャック・クーリーがオフェンスリバウンドに飛び込み、タップで決めて64―64で同点に。最後の最後までまばたきする間もないようなプレーが続くが、大阪の要所での3点弾やファウルに悩まされ、涙をのんだ。

 「内容は負けてない。間違いなく負けていない」と藤田弘輝HCは悔しそうに強調した。40分間、双方が守備の強度を落とさず、開いた点差は最高でも7。一進一退の攻防が続いた。

 中でも力を見せたのは、特別指定選手の牧隼利。「フィジカルとクイックネスの部分で良いマッチアップになる」(藤田HC)と初スタメンで、得点源のアイラ・ブラウンに当てられた。激しい守備でインサイドでの攻撃を阻み続けた。デモン・ブルックス、クーリーをインサイドで使い、得点を重ねたが、大阪も負けじとジョシュ・ハレルソンを内外で使った。

 3点弾の成功率はキングスの20%に対し、大阪は41%と勝負どころで差がついた。手痛い敗戦となったが、ブラウンを7得点に抑えた牧の活躍は今後のリーグ戦の好材料になる。牧は「自分はピック&ロールから攻撃の起点になれる選手だとチームに伝えたい。信頼を勝ち得たい」とさらなる活躍を誓った。


大 阪(22勝10敗)
 72―66(18―17,9―11,25―21,20―17)
琉 球(21勝11敗)

守備は頑張った

 藤田弘輝HC(キングス)の話 守備は40分間頑張ってくれて、オフェンスもオープンの状態をつくれていた。ただスリーポイントの緩みがあった。(大阪との)フリースローの本数差は不思議。審判が今日のような判断をするのなら、適応しなければならない。次は同じようにいかない。