ヒノキ輸出、台湾総統が「検討したい」 国会議員の協力要請で


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 【東京】首里城の再建に向けては木材の確保が課題となっている。前回の復元時には資材の一つとして台湾からヒノキを輸入し、活用されており、今回も確保の必要性が指摘されている。だが台湾は現在ヒノキの伐採を禁止しており、確保のめどが立っていないのが現状だ。一方、訪台した日華議員懇談会会長の古屋圭司衆院議員(自民)が総統選で再選した蔡英文氏に協力を依頼し、蔡氏は「検討したい」との考えを示したといい、環境には変化も出ている。

 現在、日台間は国交がなく、政府の直接交渉が難しい。そのため、政府内では国会議員らによる折衝に期待の声があった。木材確保を巡っては、鹿児島県や宮崎県を始め複数の県が協力の意思を表明している。