リーグ首位へ必勝期す 琉球アスティーダ きょうから最後のホーム連戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
最後のホーム戦へ向けて調整する琉球アスティーダの村松雄斗=1月30日、宜野湾市立体育館

 卓球Tリーグの琉球アスティーダの今季最後のホーム戦が1、2の両日、宜野湾市立体育館で行われる。1日は2位のT.T彩たま、2日は首位の木下マイスター東京と戦う。8勝6敗で現在3位だが、勝ち点差は彩たまと1、木下とは3と僅差。残り7試合。これまでは吉村真晴主将を中心にダブルスで勢いづき、幅広いオーダーで勝利を重ねてきた。ホームでの1勝で首位に躍り出る可能性もある。 (古川峻)

■注目のダブルス

 8勝中5試合はダブルスでの勝利が勝ちにつながっている。前半戦は世界選手権優勝ペアの陳建安と荘智淵に加え、同混合ダブルス優勝者の李平や全日本選手権ダブルス覇者の木造勇人を組み合わせてオーダーを工夫してきた。

 今季中盤からはさらに層の幅広さを示した。日本人同士の組み合わせが増え、木造や有延大夢、吉村らが活躍した。

■カットマンの活躍

 最多出場数を誇る韓国のチュ・セヒョクは40歳のベテランとしてけん引する。高速回転するカットで淡々と粘り続ける姿は張一博監督が「安心して見ていられる」と頼りにする。

 今季4戦全勝している村松雄斗は少ないミスで流れをつかみ粘り勝つ。昨季はけがで出番がなかっただけに「貴重なワンチャンスは無駄にしたくない。出るからには勝って貢献したい」と思いは強い。2人はダブルスでも勝利を挙げている。

■深まる団結力

 海外でのプレー経験を持つ主将の吉村がチーム内の海外勢と日本選手をつなぐ役目を果たす。吉村は「海外で過ごすストレスはよく分かる。少しでも日本でのプレーを楽しんでほしい」とチームの潤滑油を買って出ていた。

 30日、チームはリラックスしながらも入念に最終調整をした。吉村は「残り少ない試合数で勝てばトップも見える。自信を持って戦いたい」。上位2チームが進むプレーオフへチームの真価が問われる。