アスティーダ惜敗 彩たまに2―3 吉村奮闘、大きな2勝


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 卓球Tリーグの琉球アスティーダは1日、宜野湾市立体体育館で第15戦を行い、T.T彩たまに2―3で競り負けた。8勝7敗で勝ち点は29。彩たまには5戦4敗となった。

 第1マッチダブルスは李平(リ・ピン)・吉村真晴が2―1でピッチフォード・平野友樹に競り勝った。第2マッチシングルスは村松雄斗が2―3で松平健太に惜敗。第3マッチシングルスは吉村が3―2で平野に勝利したが、第4マッチシングルスでチュ・セヒョクが0―3で神巧也にストレートで敗れた。1ゲームで争うビクトリーマッチは李が0―1で神に敗れた。

 2日は同会場で木下マイスター東京と戦う。

琉球アスティーダ―TT彩たま 第1マッチダブルス 強烈なチキータで返す吉村真晴(手前)と李平=1日、宜野湾市の宜野湾市立体育館(大城直也撮影)

 アスティーダが彩たまに2―3で惜敗した。他の大会のためメンバーが4人しかおらず、加えて彩たまはカットマンに得意な選手が多く負け越していた相手。オーダーの選択肢が少ない中だが、吉村真晴主将は「0―4で敗れてもおかしくない試合で勝ち点1を取れた」と悔しさをかみしめつつも前を向いた。

 ダブルスは「これしか選択肢がない」(張一博監督)と吉村真晴・李平が初めて選ばれた。2人の練習はこの日が初めてで、利き手も同じだった。手さぐりでも吉村が攻撃で得点を重ね、李がつないで第1ゲームを奪った。第2ゲームは取られたが、第3ゲームは相手を左右に振りつつ「アグレッシブにいけた」(吉村)と12―10で競り勝った。

 吉村はシングルスで中学、高校の先輩である平野友樹に勝利した。2ゲームを取った後で「気持ちが緩んでしまった」と追い上げを許したが、最終ゲームは8―8から左右を突くサービスで相手を翻弄(ほんろう)し、連続3ポイントで勝利をつかんだ。

 人繰りに厳しい中でのビクトリーマッチに李が臨んだが、本来はダブルスが得意なため、神巧也の強烈なドライブに打ち負けて5―11で敗れた。それでもチームは団結して健闘していた。吉村は「どうしてもプレーオフに行きたい。地力で勝つしかない」と次戦を見据えた。 (古川峻)