「出生率全国1位の沖縄で不妊治療は肩身が狭い」 妊活サポート協のイベントで経験者、専門医が対談


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この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香
不妊治療に関する質問などを琉球大医学部付属病院周産母子センターの銘苅桂子教授(右)にするフリーパーソナリティーの玉城愛さん(左)と宮城由香利さん=2日、浦添市のハーモニーセンター

 不妊治療経験がある不妊ピアカウンセラーらでつくる「おきなわ妊活・不妊サポート協会」は2日、設立1年を記念して「第1回おきなわ妊活フェスタ~話すとつながる、見えてくる」を浦添市のハーモニーセンターで開催した。夫婦ら約50人が参加。不妊治療経験者と不妊治療専門医の対談「患者さんのキモチ お医者さんのキモチ」に登壇した琉大医学部付属病院周産母子センターの銘苅桂子教授は「不妊治療は心のケアも含めて、自分の納得する治療が大切だ」と強調した。

 対談には銘苅教授と同協会協働代表の宮城由香利さん、6年間の不妊治療経験があるフリーパーソナリティーの玉城愛さんが登壇し、治療の負担や経験を語った。

 銘苅教授は、インターネット上では妊娠に関するデマ情報が氾濫しているとして「不妊治療で確立しているサプリメントはほとんどない。必要なのは適正な体重だ。ストレス発散も兼ねてスポーツをしてほしい」と助言した。

 玉城さんは「出生率全国1位の沖縄で不妊治療は肩身が狭い。周囲がプレッシャーを与えている場合があることを分かってほしい」と訴えた。

 体外受精治療を受けたことがある宮城さんは「おしゃべりをしながらガス抜きとなる場を、私たちが提供したい」と力を込めた。