地域に感謝、110人が「たすきリレー」でつなぐ 真和志小140周年で児童や保護者


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
創立140周年を記念し地域を回る「たすきリレー」で、元気よくスタートした真和志小の保護者、児童ら=2日、真和志小

 沖縄県那覇市立真和志小学校(松田敦子校長)が今年3月に創立140周年を迎えることを記念し、児童や保護者、職員らが地域を走る「たすきリレー」が2日、開かれた。同校を発着点に真和志南地区の約12キロ(28区間)のコースに約110人が参加。参加者らは地域への感謝を込めて、笑顔でたすきをつないだ。

 真和志小は1880年に創立し、3月5日で140年となる。たすきリレーは「人をつなぐ 未来へつなぐ」をテーマに、創立140周年記念事業期成会を中心にPTAや同校の職員らが企画した。

 午前9時10分に同期成会の大山正会長や、同校のマスコットキャラクター「まっピー」と児童が元気よくスタート。暖かな日差しの下、同市古波蔵や国場、繁多川など、近隣地域を回りながらゴールを目指した。

「たすきリレー」で地域を走る真和志小の保護者、児童ら=2日午前、那覇市内

 第1区間を走った同校2年の仲本玲菜さん(7)は「みんなで走れて楽しかった」と充実した表情だった。大山会長は「子どもたちが140周年の際に在校していたという思い出をつくりたかった。学校と保護者、子どもたち、地域をつなぐリレーができてとても良かった」と話した。

 同校は戦後、糸満市米須に移転していた時期もあった。創立130周年の際は糸満市から同校までをつなぐたすきリレーを実施したという。当時の保護者で、出産後のため参加できなかったという喜納利奈さん(45)は「走って夢をかなえたいと思っていた」と語った。今回は当時幼かった息子の隼亜さん(10)と共に参加。「暑かったけれど、子どもと一緒に参加できて本当に良かった」と話し、笑みがこぼれた。

 同校の創立140周年式典は3月8日に開かれる。