卓球Tリーグの琉球アスティーダは2日、宜野湾市立体育館で第16戦を行い、木下マイスター東京に0―4で完敗した。8勝8敗でリーグ3位。勝ち点は29のまま。いずれも首位が懸かったホーム2連戦はT.T彩たま戦に続いて手痛い連敗となった。
第1マッチダブルスは村松雄斗・チュ・セヒョクが田添健汰・宇田幸矢に1―2で競り負けた。第2マッチシングルスは李平(リ・ピン)が大島祐哉に2―3で惜敗。第3マッチシングルスはチュが宇田に0―3で敗れて流れを戻せず、第4マッチシングルスは吉村真晴が侯英超に0―3で完敗した。
次戦は8日、神奈川県のカルッツかわさきで木下と戦う。
チームに流れを呼び込めず
カットマンペアの村松雄斗とチュ・セヒョクがダブルスに起用された。最終ゲームの7―7の場面。村松がチキータを封じようと選んだロングサーブは相手に予想され、強烈なフォアで返された。続くショートサーブをチキータで返され7―9にされた。流れを渡してしまう決定的な場面だった。村松は「チキータを封じる別のサーブを試せなかった自分の実力のなさ」と悔やんだ。
昨年12月からペアでの練習は十分に積んできた。しかしダブルス5連勝中の相手を前に「試合経験を積まないと埋まらない溝」を村松は感じたという。1ゲーム目は流れが相手に傾いた時に意思疎通の不足で「状況をコントロールできなかった」(村松)と奪われた。
それでも2ゲーム目は狙い通りにできていた。高速回転するチュのバックハンドを避けてフォアに打ってきた所を打ち込み、11―5で奪った。このゲームでは息の合った連係ができ、村松は「皆が言いたいことを言い合える雰囲気になれば、もっとよくなる」と課題を挙げた。
試合は続くシングルスで李平が6連続でマッチポイントを逃して惜敗し、チームは悪い流れのまま敗北した。リーグは残り5戦の正念場だ。張一博監督は「ファイナルのために相手を研究して勝ちたい」と次を見据えた。
(古川峻)
▽男子
東京(35) 4―0 琉球(29)
▽女子トップ
名古屋(27) 3―1 日本生命(38)
神奈川(32) 3―2 日本ペイント(18)