琉球新報社 
重量挙げの第43回琉球新報旗争奪高校選手権（主催・県ウエイトリフティング協会、琉球新報社、共催・県高体連）は2日、豊見城高校で男女の個人各階級と団体戦が行われた。男子81キロ級で真座勇気（沖縄工3年）がスナッチ105キロで大会記録を更新し、ジャークは123キロのトータル228キロで頂点に立った。同73キロ級の平良憲史（沖縄工3年）もスナッチ81キロで大会新を出し、ジャーク104キロのトータル185キロで優勝した。女子45キロ級は友利優唯（豊見城南2年）がスナッチ45キロ、ジャーク55キロのトータル100キロ、同55キロ級では宜保夏鈴（糸満3年）がスナッチ59キロの2位から、ジャークで76キロを成功させて逆転勝利した。
真座、高校最後を意地でＶ飾る
男子81キロ級の真座勇気（沖縄工3年）が、高校生として出場できる最後の大会で有終の美を飾った。左膝半月板を負傷しながらも「どうしても出場して優勝したかった」と痛みをこらえ、栄冠をもぎ取った。
後輩の仲里拓巳（沖縄工2年）が同階級のライバル。同校勢だが、個人の獲得点の合計で争う団体戦は別チームに分かれており「絶対に後輩に負けたくない」と意識していた。スナッチを95キロ、100キロと順調にこなし、3本目は大会記録の105キロ。練習前から「膝の調子も良く、これならいける」としゃがまずに持ち上げるハイクリーンで成功させ、他を寄せ付けず頂点に立った。
野球をしていたが1年の終わりに目を負傷。同校の平良真理監督に誘われリフターに転身。平良監督は差し上げる瞬間の「瞬発力と体のばねがすごい」と競技歴約2年ながら、急成長を遂げた素質にうなる。
卒業後は就職も考えたが、昨年の南部九州総体で強豪・法政大の監督の目に留まり、同大への進学を決意。徐々に記録が伸び始め、まさに今が伸び盛り。「まずはけがを治し、柔軟性と体の強化でもっと上を目指したい」と次なるステップを見据える。
（上江洲真梨子）
【男子】
▽55キロ級 （1）知念育利（南部農林）トータル175（スナッチ75、ジャーク100）（2）我喜屋航（豊見城）145（68、77）
▽61キロ級 （1）永山盛耀（糸満）189（83、106）（2）屋嘉比廉（沖縄工B）182（79、103）（3）吉村優悟（沖水）150（70、80）
▽67キロ級 （1）上原成（沖縄工B）194＝大会新（82＝大会新、112＝大会新）（2）普天間倫世（沖縄工A）180（83＝大会新、97）（3）神谷優真（豊見城）140（60、80）
▽73キロ級 （1）平良憲史（沖縄工A）185（81＝大会新、104）（2）西川勇輝（南部工）185（80、105）（3）伊波陸登（糸満）180（75、105）
▽81キロ級 （1）真座勇気（沖縄工B）228（105＝大会新、123）（2）仲里拓巳（沖縄工A）222（97、125）（3）神里遼（糸満）178（80、98）
▽96キロ級 （1）佐久川凌（沖縄工A）217（95、122）
▽102キロ級 （1）比嘉力（本部）252＝大会新（115＝大会新、137＝大会新）（2）名嘉真大矢（沖縄工B）165（75、90）
▽109キロ級 （1）棚原幹勝（沖縄工B）231＝大会新（103＝大会新、128＝大会新）
▽109キロ超級 （1）山城英寿（南部工）240＝大会新（104＝大会新、136＝大会新）（2）山田俊輔（沖縄工A）225＝大会新（95＝大会新、130＝大会新）（3）神村寿輝（沖尚）197＝大会新（90＝大会新、107＝大会新）
▽学校対抗得点 （1）沖縄工B43点（2）沖縄工A39（3）豊見城29
【女子】
▽45キロ級 （1）友利優唯（豊見城南）100（45、55）
▽49キロ級 （1）上原久琉美（豊見城南）96（43、53）（2）喜屋武柚希（本部）89（40、49）（3）宮城葵（沖縄工）77（34、43）
▽55キロ級 （1）宜保夏鈴（糸満）135（59、76）（2）与那嶺莉乃（豊見城）134（62、72）
▽59キロ級 （1）平良留音（美里）78（34、44）（2）上江洲玲菜（北中城）72（32、40）（3）親里姫呂奈（沖縄工）59（27、32）
▽64キロ級 （1）高良望愛（豊見城）124＝大会新（57＝大会新、67＝大会新）
▽71キロ級 （1）幸地ちなつ（沖縄工）108（49、59）（2）金城明花（豊見城南）85（40、45）
▽81キロ級 （1）玉城このか（本部）85（38、47）
▽87キロ級 （1）仲宗根夢来（本部）177（77、100）
▽学校対抗得点 （1）豊見城南25、沖縄工25（2）豊見城16
