珊瑚舎スコーレ、4月に南城市に移転 高等専修学校も開校 目指す教育とは…


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 フリースクールや夜間中学校を運営するNPO法人珊瑚舎スコーレ(那覇市樋川、星野人史代表)は、来年4月に南城市佐敷津波古に移転する。同時に学校法人「雙星(そうせい)舎(仮称)」を立ち上げ、高等専修学校を開校する予定。

 同校は40人以上(1学年14人程度)の規模になる見込みで、文化・教養分野の教育課程を提供する。星野代表は「社会人として必要な人間観や社会観を身に付けることを目指したい」と話した。

 高等専修学校は学校教育法に定められた専修学校の一形態。3年以上の課程で必要な要件を満たせば、高校と同様に大学入学資格も得られる。校舎は馬天自動車学校近くにある津波古自治会の土地に建設する予定。

 内装は珊瑚舎スコーレの生徒も関わって仕上げる予定という。

 津波古自治会の高江洲順達会長(67)は「珊瑚舎スコーレの学生や関係者は、数年前からこちらの地域行事である馬天ハーリーに出場して地域をにぎわせている。今回は高等専修学校も設立されるということで、若い人たちがさらに津波古区を活気づけてくれるだろう。校舎の移転が待ち遠しい」と期待を込めた。