首里城の魅力を世界に発信したい アミークス小4年生 外国人観光客に聞き取り


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焼け跡が残る首里城の前で外国人観光客にインタビューする沖縄アミークス小学校の4年生=3日、那覇市の首里城公園内

 沖縄アミークス小学校(デイキン・セバスチャン校長)の4年生が、焼失した首里城の文化や魅力を海外に伝えるための学習に取り組んでいる。3日は児童48人が首里城を訪れ、焼け跡や周辺の施設を見学したり、国内外の観光客らにインタビューしたりして現状を調べた。今月中に米軍基地内の小学生に首里城を紹介した後、米ホワイトハウスに手紙を出す予定。多国籍で、英語を使える児童が多い同校の強みを生かし、首里城を世界に発信する。

 焼け跡が残る首里城を見た児童らは「屋根がゆがんでいる」「瓦は燃えなかったのかな」など、発見や疑問を声に出し、注意深くメモを取っていた。

 マレーシアや台湾、フランスなどから訪れた観光客に英語でインタビューした児童は「歴史や文化を学びたい人が多かった」と話した。

 火災のあった建物だけでなく、守礼門や歓会門なども「おすすめスポット」として写真に収めていた。

 大城怜央奈さん(9)、金城颯真さん(10)らのグループは「首里城は焼けてしまったけれど、よく見ると、いいところがいっぱいある。たくさんの人に知ってほしい」と話した。