バスケ伊集南、合宿で存在感 リーダーシップにも高評価 3人制女子日本代表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
鋭いドライブでゴール下へ切り込む伊集南=6日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

 東京五輪予選(3月18~22日、インド)に出場する3人制バスケットボールの女子日本代表チームが6日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで第7次強化合宿を開始し、練習を報道陣に公開した。代表候補の9人に名を連ねた県出身の伊集南(糸満高―筑波大出、デンソーアイリス)は強いリーダーシップや粘り強い守備で存在感を発揮した。合宿は8日まで。

 参加選手は伊集のほか、昨年のU23ワールドカップ優勝メンバーの馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)や山本麻衣(同)など。今後、五輪予選に出場できる登録選手6人を絞り込む。

 合宿はロイブル・トーステンディレクターコーチが「激しさを追求する。緊張感を持ってやってほしい」とげきを飛ばして始まった。五輪予選では、これまで4戦全敗で高さのあるオーストラリアが第1ラウンドで同じグループに入ったため、この日は男子選手を相手に実戦形式の練習を重ねた。日本の特徴であるスピード感のある攻撃や激しい守備に磨きを掛けた。

 「常にしゃべるよ」「ナイスプレー」と積極的に声を出していた伊集は、持ち味の鋭いドライブや広い視野を生かしたアシスト、1対1での粘り強い守備も披露。トーステンコーチは「パスが得意で、言葉でリーダーシップが取れる選手」と高く評価した。

 伊集自身も「日本は機動力を生かしたプレーをしないといけないので、コミュニケーションを密に取って全員で守り、攻めることが大事」とリーダーシップを意識している様子。一方、168センチでインサイドの守備には課題がある。今後の代表選考に残る上で「守り方の手段は(コーチに)言われているので、それをどれだけできるか。スピードを生かした得点も求められる」と役割を見詰めた。

 五輪予選には世界から20チームが参加し、上位3チームが出場枠を獲得する。日本が出場権を獲得できなかった場合は、4月24~26日にハンガリーである最終予選に出場する。残り1枠を6チームで争う。