ゆいレールのバリアフリーは合格? 車いす利用者らが点検してみると…


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
大久保健一さん(中央)と県自立生活センターイルカの仲盛雄二さん(左)=6日、浦添市のゆいレールてだこ浦西駅

 全国各地の公共施設のバリアフリー整備状況を点検している兵庫県の大久保健一さん(43)と県自立生活センターイルカの仲盛雄二さん(35)は6日、沖縄都市モノレール延長部の4駅を回り、バリアフリー整備状況を確認した。沖縄都市モノレールや県都市計画・モノレール課の担当者らが同行した。2人は「全体的にバリアフリーに積極的に取り組んでいる」と評価した。

 各駅の改札口やトイレ、エレベーターなどを確認した。ホームと車両の間のスロープについて、従来の隙間がないことから大久保さんは「駅員さんに頼まず1人で乗り降りできるのはすごく気が楽だ」と評価した。

 一方、券売機の横に設置された点字説明は「場所が券売機から遠くて分かりづらく、手が届かない」と指摘。多目的トイレのトイレットペーパーの位置が低いことやエレベーターの狭さを改善点に挙げた。

 沖縄都市モノレールの長浜正勝技術部長は「バリアフリーを意識して整備したが、(障がい者が)使いにくい場所がたくさんあるとは思わなかった。補修工事をする時に指摘されたことを参考にしたい」と話した。