音楽聴きながら豚肉食べて養豚農家と県産豚を支援♪ 15日にうるま市で応援ライブ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
県産豚肉応援ライブへの来場を呼び掛ける伊波大志さん(右)と國場麻梨江さん=うるま市のいちゅい具志川じんぶん館

 【中部】豚熱(CSF)の発生が確認されたうるま市では、養豚農家や県産豚を応援しようと、畜産関係者を中心に支援の輪が広がっている。闘牛実況アナウンサーとして活躍する伊波大志さん(35)と、うるま市内でアンダカシーを販売する「龍華」の國場麻梨江さん(35)らは15日、音楽ライブを楽しみながら豚肉料理などを味わう「ゆいまーる 沖縄県産豚肉応援ライブ」を市内で開催する。

 豚熱の発生は闘牛にも影響を及ぼした。会場のうるま市石川多目的ドームが消毒拠点となり、2月に開催予定だった大会は中止に。伊波さんは「同じ家畜を扱う者として自粛ムードもあった」と振り返る。國場さんに「豚を応援する機会をつくれないか」と声を掛け、イベントを企画した。

 豚のマスクを着けたラッパーユニット「BuheeeN」や市出身歌手らが賛同したほか、市内の養鶏、ヤギ農家など畜産関係者も食材提供に協力。伊波さんは「助け合いの思いを感じた。今後もチームを組んでいきたい」と期待する。

 國場さんは「当事者の養豚関係者が動けない中で周囲の助けはありがたい」と感謝する。「生産者から消費者まで食を守る共通認識を持つ必要がある」と話し、豚熱の再発防止や地産地消の啓発にもつなげたい考えだ。

 会場は市石川にある「Pool Bar Real」で午後6時開演。豚肉料理、ワンドリンク付きで大人3500円(前売り3300円)、子ども500円。参加できない人向けに特典付き応援チケットも千円で販売する。ウェブでチケットを販売している。問い合わせは伊波彩絵さん☎090(5044)9845。