与那原(男子)、沖尚(女子)団体V 柔道全沖縄中学新人


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 柔道の第63回全沖縄中学新人大会は8日、県立武道館第三錬成道場で行われた。男子団体戦は与那原が4―0で南風原を退けて優勝した。同女子は沖縄尚学が3―0で読谷を圧倒し、頂点に立った。個人戦は男子50キロ級で山内雅壱(与那原)、同55キロ級は上村大樹(南風原)、同60キロ級は泰川燿(那覇)、同66キロ級は儀間伊武希(与那原)が優勝。男子73キロ級は仲底航汰(南風原)、81キロ級は知念泰津(与那原)、90キロ級は島袋寛太(南風原)、90キロ超級は宮平匡一郎(与那原)が頂点に立った。女子は44キロ級で岸良陽菜乃(読谷)、48キロ級で東恩納純礼(安岡)、52キロ級で田中利乃(与勝)が優勝。57キロ級は神谷帆風(西崎)、63キロ級は島袋芽子、70キロ級は玉城美桜、70キロ超級は宮里心寧の沖尚勢が制した。

男子団体決勝 与那原―南風原 大将戦で払い腰を決める与那原の宮平匡一郎=8日、県立武道館

 与那原は昨年の県中学総体で敗れた南風原と決勝で当たった。副将戦までで優勝を決めていたが、しんがりで立った宮平匡一郎は観客席にいる3年生の先輩と目が合い「自分も勝たないと」と気持ちを高ぶらせて臨んだ。開始9秒、踏ん張る相手を引き寄せて払い腰で一本勝ち。「勝てたのは良い流れをつくってくれた皆のおかげ」と全員でつかんだ勝利を喜んだ。

 先鋒の儀間伊武希は引き分けたが、技を出し続ける気迫で仲間を鼓舞。次鋒の知念輝音が地区予選で一本負けした相手に内股など優勢勝ち。中堅のエース知念泰津は複数の得意技を織り交ぜて揺さぶった。相手の重心が後ろに下がると「ここしかない」と小外刈りで一本。副将の渡慶次倫生は相手が崩れた所ですかさず送り襟締めで勝利した。

 昨年8月、九州総体の際に強豪校の選手の立ち居振る舞いに触発され、あいさつなどの生活態度から改めた。2時間程度の乱取りなど基本練習の後に、綱登りや走り込みなども自主的に取り組むようになった。上原大貴外部コーチのユーモアを交えた指導も特徴で「練習はきつくて楽しい」と皆が口をそろえる。

 知念輝音主将は県中学総体に向けて「皆で褒め合いながらチームを引っ張っていきたい」と全員で力を蓄える。

(古川峻)